真実は霧の中」(文芸社)
    \1,400(本体価格) 初版:2005.4.15

《内容紹介》筆者の2作目です。文芸社の評価では筆者は小説よりも随筆に光るものがあるということで、この本も高く評価していただきました。私は、公立中学を退職してすぐにこの本の執筆にとりかかったのですが、最初に仕上がった原稿は、そのあまりにとげとげしい内容から出版には向かないのではないかと、差し戻されてしまいました。それから、心機一転書き換えた作品がこの「真実は霧の中」です。文芸社の審査委員たちがびっくりしたほど、内容は一変しておりました。決して公教育を一方的に批判するような暴露本ではなく、教育界の驚くべき真相を綴りながらも、どうしたら公教育を蘇らすことができるか、真剣に模索し、具体案を提起した興味深い内容です。教育改革が叫ばれる時代に、ぜひ学校の真相を知っていただければと思います。筆者の自信作です。

ソフトボールの娘たち」(文芸社)
   \1,000(本体価格) 初版:2002.3.15

《内容紹介》現代っ子は闘争心もなく、何事にもクールであるかのような印象を持ちがちですが、実際には昔ながらの青春時代を謳歌している子供たちも大勢います。私は、中学校の女子ソフトボール部の子供たちとの出会いから多くの宝を得ることができました。彼女たちとの練習の日々や試合の場面まで、今でもはっきりと思い出すことができます。
 子供のいない私にとって、ソフトボール部員たちは、まさに「娘たち」でした。そして私の大切な娘たちが私に教えてくれた一番の教訓は「人間は努力次第でたいていの夢は実現できるものだ」ということです。運動神経がほとんどないように思われた選手が、練習の工夫と不断の努力によって、信じられないような成長ぶりをとげる現実を目の当たりにした私は、本当に感動の連続でした。

裏切り」(文芸社)
   価格未定 初版:2005年10月頃になる予定

《内容紹介》筆者の3作目の出版本。実際に筆者が経験した事実を元にして書かれた小説です。自分が担任している1年生のクラスの少女が大変ないじめに遭っているのを知った担任の倉木誠一。倉木は子供達の人権感覚が麻痺してしまっているのを知り、思い切った行動に出るが、それは思いもかけない大問題に発展してしまう。
 最初は倉木の援護射撃をしていた学校長の副島道子は教育委員会指導主事の佐々木浩三からの指示で、倉木を罠に陥れる陰謀に加担することになる。県教委から思わぬ厳重処分を受けた倉木は、自分の事件を記した「事故報告書」を情報開示制度を利用して開示してその内容に愕然とする。
 倉木と、親友の弁護士結城大三は私立探偵の力も借りながら、事件の真相を解き明かしていく。そして明らかになる驚くべき教育界の腐敗。倉木の厳重処分と引き替えに約束されたいじめの調査は実行されず、倉木だけが「暴力教師」としてマスコミ報道されて終わってしまった事に対する倉木の怒りはどこへ?
 副島校長命令で転勤を余儀なくされた倉木を待っていた新しい職員集団の偏見と怠慢。倉木の正義感が新たな軋轢を生み出すことになる。多くの純真な生徒達に支えられた倉木だが、最後に出した彼の結論は…。
 息をのむストーリー展開に読者は思わず吸い込まれてしまうでしょう。実際にこんなことが起きているのだとしたら、公立学校の未来には暗雲がたれこめるばかり。社会に大きな問題を問いかける衝撃的な大作です。どうぞお楽しみに。

出版本紹介

私の最初の出版本になるこの「ソフトボールの娘たち」は、タイトルの「ソフトボール」が災いしてか、読売新聞の取材や毎日新聞の広告、ソフトボールマガジンの広告など、様々な応援にもかかわらず、初版の1,000部で終わっています。本文中に出てくる学校名や個人名は、プライバシーの保護の観点から全て仮名にせざるを得ませんでしたので、ジャンルとしては「小説」に分類されていますが、記述の全ては紛れもない真実です。みなさん、どうぞお近くの書店から注文して読んでみて下さい。